プラセンタが胃潰瘍や十二指腸潰瘍などに効果があることが発見されたのは、今世紀はじめの旧ソ連で皮下にプラセンタを埋め込む治療法が行われてからです。
このプラセンタ埋没療法が戦後日本で改良されて、プラセンタエキスから作られた肝臓病や更年期障害の注射用医薬品「プラセンタ」となりました。
日本ではプラセンタの胃潰瘍と十二指腸潰瘍の治療に関する研究が非経口的投与にて行われました。
プラセンタの胃と十二指腸潰瘍の治療に関する研究ではプラセンタを用いた治療をうけた患者の80%で改善が認められ、プラセンタが胃および十二指腸潰瘍の治療のために最も効果的な物質のうちの1つであるとの結論が得られたそうです。
またプラセンタの治癒活動を示す臨床研究が、スイスとイタリアで行われ、手術創および静脈瘤性潰瘍の250人以上の患者を対象に行われました。 その結果、なんとプラセンタを使用した全ての患者に良い結果が得られたそうです。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍はどのような病気なのでしょうか。
食物を消化する胃液には、強力な酸が含まれています。この胃液から胃壁(粘膜)を守るために胃は粘液を分泌しています。ところが、胃液と粘液との不均衡が生じると、胃酸によって胃壁がおかされてしまいます。これが胃潰瘍です。初めは、粘膜のごく表面がただれる程度ですが、進行すると粘膜に穴があきます。さらに進行すると粘膜の最も下の層からその下の筋層にまで達し、ひどい場合には、筋層の下の漿膜層に穴があき、ときには穴が胃壁を突き抜けてしまうこともあります。
また、十二指腸壁も胃壁と似た構造で、十二指腸潰瘍もやはり胃液と粘液との不均衡が生じて、十二指腸壁がおかされ起こるのです。
胃や十二指腸はデリケートな臓器です。そのため、肉体的、精神的ストレスや、アスピリン、インドメタシンなどの薬剤などによって、胃の粘膜の血液循環が悪くなり、粘液・粘膜の働きが低下し潰瘍を引き起こします。
また、胃の粘液の中に生息しているヘリコバクター・ピロリという細菌がつくり出すさまざまな物質によって、粘膜が刺激を受け炎症を起こし胃潰瘍の発症の下地を作っています。
一方、十二指腸潰瘍は、ストレスなどで胃酸やペプシンなどの消化液の働きの過剰が原因で起こる場合が多いため、若い人に多く見られます。
プラセンタとガンの関係についてお話しましょう。
ガンとホルモンとプラセンタ、またプラセンタに含まれる各種の成長因子は関連が深いのです。
更年期の頃から増加する女性のガンに、子宮体ガンや乳ガンなどがあります。
子宮ガンには子宮頸ガンと子宮体ガンがあり、子宮頸ガンは子宮の入口の頸部にでき、30〜40代に最も多くみられます。
子宮体ガンは子宮の奥の体部にでき、閉経後の50〜60代が最もかかりやすい年代とされます。これまでは、子宮頸ガンが圧倒的に多かったのですが、最近、子宮体ガンが増えてきており、子宮頸ガンが約70%、子宮体ガンが約30%の割合になっています。
子宮体ガンにかかりやすい人としては、50〜60歳の人、高齢出産の人、出産経験のない人、肥満の人、タバコを吸う人などが挙げられます。
子宮体ガンが50〜60代に多いのは、女性ホルモンのバランスの変化によるものと考えられています。
閉経後の2〜3年というのは、卵巣の機能が衰退し、排卵が起こらないため、プロゲステロンは出なくなりますが、エストロゲンの分泌は減少したとはいえまだ続くため、エストロゲンの作用を抑える役目のプロゲステロンが働かなくなることで、エストロケンが抑えられない状態になり、その影響で子宮体ガンが発生しやすくなるわけです。
乳ガンになりやすい人としては、40歳を過ぎた人、高齢出産の人、出産経験のない人、肥満、タバコを吸う人などが挙げられます。乳ガンになりやすい人と子宮体ガンにかかりやすい人のタイプとの重複がかなりみられます。
乳ガンの原因はまだはっきりとはわかっていないですが、エストロゲンの影響が大きいとされています。
肥満の人が子宮体ガンや乳ガンにかかりやすい原因としては、肥満とエストロゲンの深い関係が指摘されています。
40歳を過ぎる境から、中年太りになる人が増えてきます。これは、基礎代謝量の低下と過食や運動不足の長年の積み重ねよるものでしょう。皮下脂肪ではエストロゲンがつくられるため、皮下脂肪で男性ホルモンのアンドロゲンからエストロゲンがつくられて、分泌されます。このエストロゲンが、子宮体ガンや乳ガンに大きく関与するものと考えられています。
妊娠している間は、女性ホルモンの分泌が止まり、エストロゲンの影響は少なくななりますから、妊娠回数の多い人ほどガン発症の危険度が低くなるのでしょう。
高齢出産の人、出産経験のない人がかかりやすいのは、エストロゲンにさらされ続ける期間が長いので危険は増えると考えられます。
ご存知のようにタバコはすべてのガンの危険因子に挙げられています。
タバコは活性酸素を大量に発生させる要因のひとつです。
活性酸素はガン遺伝子と反応して細胞に影響を与え、やがては細胞全体を酸化して、ガン化を促進させます。
子宮体ガンや乳ガンにも、プラセンタは素晴らしい効果を示すと考えられます。
プラセンタの内分泌調節作用、抗突然変異作用、抗腫瘍作用、遺伝子修復作用、活性酸素除去作用などが働き、これらのガンに対して効力を発揮するからです。
プラセンタに含まれる各種の成長因子が健康な細胞や組織の増殖を促してくれることも、ガンに効果的と考えられます。
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